近年では、従来のように個別に墓石を建てるお墓以外に、一つの墓標に多数の埋葬者を埋葬するスタイルのお墓も増えてきています。
そのようなスタイルのお墓は、合同墓、合葬墓(合葬墓)などと呼ばれます。
また、墓標が樹木である場合は、樹木葬施設などと呼ぶことが多いようです。
都立霊園では、多磨霊園、八柱霊園、小平霊園に合葬埋葬施設、小平霊園に樹林型・樹木型合葬埋葬施設、と呼ばれるタイプの合葬墓が設けられています。
都立霊園の合葬墓は生前でも申し込める!
一般的な合葬墓のメリット・特徴は、
1.年間の管理費がかからない。(初期費用だけで済む)
2.埋葬後は霊園で供養してもらえる。
3.遺骨はほかの埋葬者の遺骨と一緒に納骨され、納骨後は取り出せない。
といったところが主なところです。
(2.の供養については、都立霊園では年1回の「献花式」という形で行われます。)
都立霊園の合葬施設については加えて、
◎ 生前でも申し込むことができる。
というメリットがあります。
通常、都立霊園の墓所は、生前に自分が入るお墓として申し込むことはできず、親族の遺骨がある場合にその親族のためのお墓としてしか申し込むことができないのです。
しかし、合葬施設では、申込者自身を埋蔵予定者として、自分のためのお墓として申し込むことが可能です。
つまり、単身で親族がいない、ご夫婦二人で子供がいない、あるいはお墓を建てたとしても自分の死後継いでくれる人がいない、などの理由でお墓を持つことをためらっている方でも、安心して申し込めるのです。
時代の変化に伴い、妻が夫の実家の墓に入る、という慣習も薄れつつあります。
夫婦二人で生前に合葬墓を申し込み、お墓も夫婦二人だけで一緒に、というケースが多いようです。