お墓の外柵のずれ・割れ・ゆがみ・すき間の修理はどうすれば?(2)

お墓の外柵のずれ・割れ・ゆがみ・すき間の修理はどうすれば?

 前回では、外柵のずれや傾きについてお話ししました。
 
 外柵の石がずれてきてしまっている場合、もしお墓が昭和以前に建てられて基礎地盤を作っていないようであれば、お墓の修理・修復に併せて基礎地盤を作ることをご検討されてもいいかもしれません。

 コンクリートの基礎地盤を持ったお墓は地震に強く、雨を通さず、草も生えにくいとメリットがたくさん。お墓が長持ちするだけでなく、維持管理も楽になります。

とてもデリケートな石の組み上げ作業

 さて、お墓の外柵ですが、図面どおりに石を載せていけばいいんでしょ?、と思ってしまいますが、それがなかなか大変。

 外柵は、数個のカットされた石を組み合わせて作ります。その場でカットしたり削ったりすることはできませんから、図面通り慎重に置いていくことになります。

外柵を作る様子

 数ミリのずれがあとあと致命的な原因になることもあり、一つ一つ、水平に置かれているかなども慎重にチェックしながらの作業が求められます。

 加えて、石は当たり前ですが大変重いもの、クレーンなどの重機で吊って動かさなければならないうえに、カットして表面が磨かれた石はどこかに「コツン」とぶつけただけでキズが入ったり欠けたりしてしまいますから、一つ一つの作業に細心の注意が必要なんですね。

石を運ぶ様子
作業は一つ一つ慎重に…

強い地盤ができるまで

 パズルのパーツのようないくつもの石は、職人さんの手によって慎重に置かれていき、見事な外柵として完成します。
 これぞ正に職人芸ですね。

 この外柵をきっちり作るのに重要なのがしっかり「地盤」なわけです。

 順番が前後しましたが、ではその地盤はどう作られるんでしょうか。

 例えば、こちらの墓地。

お墓の地盤02

 古いお墓の墓石を取り除いたところですが、ご覧のとおり斜面の土の上にそのまま墓石を載せていたような状態でした。
 これをならして、基礎を作ります。

お墓の地盤04

 鉄筋も入れて強度を増し、強い地盤を作ります。

お墓の地盤05

 そしてコンクリートを流して外柵の石を一部置いた状態。
 きっちりと外柵石が並べられているのが分かります。
 お墓のすべてを支えているのがこの地盤だと言っても過言ではありません。

 このお墓の地盤構築の様子などは、↓こちらの記事で詳しく書いております。
お墓のリフォーム工事ってどんなもの?

 お墓も、材料も技術も日々進化しています。
 きれいなお墓、強いお墓、そして手入れのしやすいお墓は、仏様にとっても参る人にとっても気持ちの良いものです。

 

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