“間柄を問わず二人で入れる永代供養墓” 朝日広告賞『不動産・金融部門賞』を受賞

 東京都江戸川区の證大寺(しょうだいじ)が、運営する永代供養墓「&(安堵)」(あんど)の広告で第65回朝日広告賞で『不動産・金融部門賞』を受賞しました。
 納骨堂ではない永代供養墓地としては初めての授賞となりました。

證大寺 安堵
受賞作となった「&(安堵)」の広告

 證大寺が運営する森林公園昭和浄苑(埼玉県東松山市)にある永代供養墓「&(安堵)」(あんど)は、関係を問わずどんな二人でも二人で一緒に入れる永代供養墓として2016年に販売が開始しました。
 話題の永代供養墓であるとともに、お参りに来た人が墓石を「抱きしめる」ことができる、という斬新なコンセプトのもと、これまでの「お墓」とは一線を画した西洋の神殿の柱のような新しいデザインには、新聞などでもハッと目を止めた方は多いことでしょう。

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同性愛者でも入ることができるお墓として一躍注目の的に

 
 この「&(安堵)」、実は、「LGBTでも一緒に入ることができるお墓」としてメディアを賑わせてもいます。
 ただ、広告には、「LGBT」「同性愛者」という言葉は特段見当たりません。

 その辺りを確認してみたところ、当初は「LGBT」「同性愛者」でも入れる、というような視点では全く考えていなかったそう。
 「実は、メディアの取材がありまして、『“間柄を問わず二人で入れる”ということは、LGBTでもいいということですか?』と聞かれました。そもそもLGBTでも受け入れるかなどということは考えたこともなかったのですが、お墓のコンセプトは『間柄を問わず』ですので、当然LGBTもOKだということになり、そう回答したところ、『LGBTでも二人で入れるお墓』という部分がフィーチャーされて有名になってしまいました。(證大寺広報担当船井さん)」とのこと。
 
 やや想定外の取り上げられ方をした證大寺だったのですが、「LGBTでも二人で入れるお墓」として有名になってしまった以上自分達も詳しく勉強しなければ、となり、その後、ご住職をはじめ職員の皆様も、LGBTに関する勉強をし、LGBTの方と勉強会を開くなど、様々な取り組みをされているそうです。

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手紙寺(てがみでら)としても話題に

 また一方で、證大寺は「手紙寺」として手紙を大切にしようという活動もされています。

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 メール、インターネットがメインのコミュニケーションツールとなってしまった現代社会において、自分の手で字を書き、その行為でしか伝えられないものを大切にし、手作りのものこそが持つ味わいを守っていこう、という思いから、證大寺が運営する船橋昭和浄苑に「手紙処」と名付けた手紙を書くためのスペースを設けるなど、故人や家族へ想いを綴る場を提供する活動を続けていらっしゃいます。

 證大寺は都営新宿線「一之江駅」より徒歩約10分の閑静な住宅街の中にあります。
 本堂は誰でも入れるように、昼間はいつも開放されています。
 また、夏休みには、連日本堂が子供達で満員になるという「夏休み!毎日お坊さん修行」も開催。子供達もお寺や仏教に触れる場が提供されています。

證大寺(しょうだいじ)
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正式名称:法輪山 證大寺 続命院
 http://www.shoudaiji.or.jp/
宗旨  :浄土真宗
所在地 :東京都江戸川区春江町4-23-1
交通  :都営新宿線「一之江駅」より徒歩10分
開門時間:午前7:00~午後5:30(無休)