彼岸の中日はあいにくの雪に…多磨霊園はしだれ桜満開も人はまばら

寒さの続く冬からようやく春になったかと思いきや・・・。

寒さ暑さも彼岸までとは言いますが、今年春のお彼岸中日は季節外れの雪となりました。
冒頭の写真は東京都府中市の多磨霊園の合葬墓「みたま堂」です。
東京都も多摩地方などではうっすらと積雪がありました。

3月21日はお彼岸の中日、例年であれば霊園はお墓参りの人で賑わうのですが、このあいにくの天気と、週真ん中の祝日ということもありどこも人出は少なめだったようです。

多磨霊園も、例に漏れずお墓参りに来る人はかなり少なめ。
多磨霊園のように屋外で足場もやや悪め、徒歩での移動距離も長くなる墓地では、雨の日の墓参は敬遠される傾向にあります。

仏花などを販売する茶屋も、売り上げが半分~3分の1程度だったとのこと。
天気が回復するこの週末24,25日には、お墓参りの人がかなり増えそうです。
交通機関や道路の渋滞には十分ご注意ください。

雪が降る中、多磨霊園では桜(ソメイヨシノ)に先駆けて、枝垂れ桜が見ごろを迎えています。

写真は、西3号通りに続くしだれ桜並木。雪にもかかわらず、花見に多くの人が訪れていました。

見事なしだれ桜です。
ソメイヨシノはまだつぼみが固め。30日頃が見ごろとなりそうです。

ちなみに、多磨霊園には、「西郷どん」西郷隆盛の弟である西郷従道(つぐみち)のお墓があります。
大河ドラマでは錦戸亮さんが演じています。

多磨霊園の一番良い場所、メインの名誉霊域通りの中央の特別区画にあります。
かなり広い墓地で、西郷従道だけでなく、その妻や子の代々のお墓も並んでいます。
中央の一番立派なお墓が従道のもの。
すぐ近くにある東郷平八郎元帥のお墓と並び、多磨霊園で一番立派なお墓と言って過言ではないでしょう。

ちなみに、隆盛・従道の兄弟、外見とは裏腹に、兄の隆盛は繊細な性格、弟の従道は豪快な性格だったと言われています。

雪は降りましたが、これから春本番、多磨霊園では、今はしだれ桜とモクレン・コブシの花が見ごろ、このあとはソメイヨシノ、続いてツツジと、花がきれいな季節が続きます。
お花見がてらお出かけになってはいかがでしょうか。