広がる終活 霊園による「墓友」作りも

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産経新聞にて、終活の広がりとそれに伴い終活を行う人同士が集う場が増えてきていることについて、記事が掲載されました。

自分の死を迎えるにあたり、生前に葬儀やお墓などの準備をする、いわゆる「終活」は、その言葉の広がりと共に、かなり一般に認知されるようになってきました。「団塊の世代」もいよいよ70代になろうかという今、終活人口が今後しばらくは増え続けていくであろうことも、終活の広がりを後押ししていることは否めません。

記事で取り上げられている、東京都港区青山の実相寺では、都心の一等地に比較的リーズナブルな価格でお墓を持てる「青山霊廟納骨堂」が人気。
しかも、利用者の半数は生前の契約、つまり、将来自分が入るためにお墓を買った人だと言います。
まさに終活中の利用者が多くいる中、自分のお墓の隣の方がどんな方なのか、また、同じお墓に入る人同士で仲良くなりたい、そういう声を受けて、実相寺では『とわ友・結の会』を作り、「墓友」(永代供養墓で一緒になる)同士で交流を深める試みを始めました。

初回活動の「茶話会」には、主催者の予想を大幅に上回り30名を超える利用者が参加されたそうです。
終活にあたり不安を持っている方、老後を迎え孤独を感じている方、などいろいろな参加理由はありそうですが、いずれにせよ、終活という共通の話題を持った人同士が集う場がこれほど必要とされていることに驚かされます。

ビジネスマン達が、出勤前に自己啓発、健康などのためにいろいろな活動をする「朝活」というのが一時期もてはやされましたが、共通の目的をもった人同士が横につながる、という意味では終活も同じなのかもしれません。

「家」という家族内そして世代を超えたつながりが失われて久しい今、「終活」は人と人とのつながりを生み、生きている人が有意義に「生きていく」ための一つの文化になっていくのかもしれません。